喜寿(きじゅ)とは
喜寿とは、77歳を迎える方の長寿祝いのこと、また、その年齢を指しています。喜寿(きじゅ)の後は、傘寿(80歳)、米寿(88歳)と続き、それぞれが人生の節目のひとつにもなっています。
私が東京の母と慕っている女性の喜寿のお祝いが今日都内で行われます。
77歳のお祝いを77人でお祝いしようと、パーティをするのです。
77歳で、これだけ多くの人達に囲まれてお誕生日のお祝いができるなんて、本当にすごいですよね。
人生豊かに過ごしたいと、思える
そんな姿を見せ続けてくれています。
彼女に出会ったのはわたしが26歳の時。
人生をかけて取り組んでいた俳優業を辞めた時でした。
「夢」
を丸ごと無くした私はまさに抜け殻。
当時、彼女はご主人の介護の真っ只中にいましたが、幸せそうでキラキラしていました。
芝居をやることを止めても、何かきっとできることはあるはずだと、思ってはいるものの、どこか脳みその制限があって、うまく自分の未来さえ見出せない、そんな時がありました。
その時、彼女はこう言ったのです。
「夢を持ってもいいのよ」
ハッとしました。
あると思ってた夢をもつ心。
今まで自分のやりたい事をまっすぐに取り組んできて、あると思ってたそれが、なくなって、代わりのものがなく、ただ淡々と過ごして行くしかない、でも、生活するのに仕事はしなければならない。そこから脱したくても脱することのできない状態でもがく私に、現状を気づかせてくれたのです。
それから、多くの事を学びましたが、やはり【考え方】を学んだのが大きいですね。
考え方?
って思うかもしれないけど、180度変わったと言っても過言ではないほど。
女性として精神的にも、社会的にも、経済的にも自立していて、それはそれはかっこいい女性。
とっても憧れる女性ですが、
印象に残る言葉は
「心は熱く、頭はクールに」
「過去と人は変えられない、自分と未来は変えられる」
感情に振り回されることなく
物事を冷静に判断するよう努める。
女性としての美しさを兼ね備え、可愛らしさも持ち合わせ、人に任せるところは任せて、人に頼ることもできる柔軟さも。
この年になって、これだけの人々に誕生日をお祝いされる器量。
素晴らしいとしか言いようのない人生だけど、もちろん、そこに至るまでの努力や、晩年、ご主人を介護していた十数年の大変さも知っているつもり。
そのあり方に憧れます〜。
人生の師として、いつでも学びを得られる人が、そばにいるありがたさにも感謝しつつ、今日のお祝いに参加したいと思います。
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